産物紹介

ぼくらが“みかんの町”で冬になると大根を干すわけ

2024.02.16

愛媛県西予市明浜町は、東西にリアス式海岸を形成し、急斜面の山々が海岸に迫る地形、その急傾斜な山々を切り開いて造成された段々畑で柑橘栽培を営む風光明媚な町。てんぽ印はそんな町に移住してきた者たちや地元で生まれ育った若者たちからなる。

農業には農繁期があり農閑期がある。“年間を通した仕事つくり”が田舎における“雇用”という“仕事つくり”の課題。てんぽ印が発足してからは、知識も技術も経験も軽トラだってなかったけど、“こうしなければならない”という概念もなかったから、柑橘栽培を軸に野菜つくり、加工、農家てつだい、できることは何でもやってみた。ほとんど芽がでても育てることはできなかったけど切干大根はつづいている。

 

 

その訳はたぶん単純に“いいもの”ができたから。原料となる有機大根の品質と、ちりめん用の干し網がポイントか。大根に続けとばかりに栽培している有機野菜はなんでも干して(乾燥させて)みた。「有機野菜を常備菜に」をコンセプトに有機(オーガニック)が当たり前にある生活になればいいなと思って。

毎年みかんの採りこみがおわり、乾いた風が吹き始める頃には海沿いにあるちりめん用の干し網に大根が広がる。そんな景色がいつの間にか“みかんの町”の風物詩に。農業は風景を作るしごと。

 

てんぽ印代表 村上尚樹

 

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