ベトナム

ベトナムで生きる、働く(第1回)

2020.09.05

こんにちは、ベトナムで活動しているFarmers Union Venture(ファーマーズユニオン・ベンチャー)の髙埜太之です。今回から「ベトナムの仕事と暮らし」をテーマに、私がここで行っている活動や、暮らしている上で見たり感じたりしたエピソードを、皆さんお伝えしていければと思っております。

 

最初に簡単な自己紹介をさせて頂くと、私は2011年の震災を機に脱サラし、それ迄の人生で出会った友人ら10名と共にベトナムに渡りました。紆余曲折を経て農業を始め、5年前に代表の片山元治と出会い、FUVに合流、現在に至っております。

 

髙埜太之(たかのもとゆき)。武芸百般、生き物大好き。

 

ファーマーズユニオン・ベンチャーの仲間たちとともに。

 

 

では今、私がFUVでどんな事をしているか紹介させて頂きます。大きく3つの仕事の運営を行っています。1つ目は農場です。2つ目は胡椒やカカオ等の生産管理と輸出、3つ目は日本へ渡る技能実習生たちの農場実習とフォローを行っています。

 

1.農場の運営

FUVには合計1ヘクタールの圃場との他に、事務所・出荷場・胡椒の選果場があます。ここでは無農薬・無化学肥料でハーブや果物の生産と、約1000羽の養鶏、スイカの台木に使用するユウガオの種の生産や、養鶏用のトウモロコシを生産しています。

 

また、現在は農場で育ったハーブを加工・商品化し、そららを都市のお土産店などで販売しております。私たちが暮らすベトナム中部高原には、まだまだ魅力的な特産物が沢山あり、今後それらを、より多くの方に紹介していければと考えています。

 

バタフライピーの収穫。

 

鶏も飼っています。

 

 

2.輸出作物の生産管理

私たちの暮らすベトナム中部高原は、世界一の胡椒の産地であり、また高品質なカカオ豆が育つ地域として知られています。それらを、徹底的に生産管理して、安心・安全性を担保し、日本に届ける事が私たちの役目です。

 

その為には、栽培履歴や栽培方法の履歴と、整合性の取れたデータも重要ですが、同時に生産者の皆さんが、どの様な経緯を持ってここで暮らし、何にプライドを持ち、何に不安を感じているかなど、対話も同じくらい重要と考えていますね。

 

現地のコショウ生産者、無茶々園スタッフとともに。

 

 

3.技能実習生の渡航前農場実習

実習生の多くは農村部出身の若者です。その多くは中学・高校卒業後に、家の手伝いをしながら暮らしていた若者が殆どです。この為、実習の目的は、家族以外の集団の中で、ある程度厳しいルールの中での生活に慣れて貰う事になります。

 

また、慢性的に食生活が乱れている実習生も多いので、先ずは衣食住の生活環境を整え「よく食べ、よく働き、わく笑い、よく寝る」を農場実習のモットーに、彼らが心身共に万全の状態で、ハツラツと日本へ渡航できる様に努めています。

 

ミーティングの風景。

 

以上が私たちFUVの任務であり、私の仕事です。当初は様々な事で、日本との価値観やモラルの違いに驚き、戸惑いを感じたものの、今ではこちらにすっかり慣れてしまいました。今後は是非、私たちの暮らしなんかも紹介していけたらと思っております。

 

(つづく)

ベトナムで生きる、働く(第2回)

 


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