産物紹介

愛媛果試28号を収穫しています

2020.11.21

11月~12月にかけては温州みかんの収穫の最盛期ですが、温州みかんと並行して収穫をすすめているのが愛媛果試28号です。この日は苗木を植えてから3年、今年初めて本格的な収穫を始めた宇都宮利治さんの畑に行ってきました。愛媛果試28号は「南香」と「天草」との掛け合わせで生まれた柑橘。オレンジの系統を受け継いでいるからでしょうか畑に入るとほんのりと甘い香りが漂います。

 

利治さんの畑。甘い香りはたわわに実る果実から。

 

愛媛果試28号を「紅まどんな」の名前でご存じの方も多いのではないでしょうか。この名称はJA全農えひめの商標のため我々は使用できませんが、他の柑橘にはない食感と風味の良さから愛媛県内での栽培が広がっています。わざわざ愛媛県内、と表現するのも栽培が愛媛県に限定されているため。まどんなの名前にたがわぬ箱入り娘の品種です。

 

愛媛果試28号の特徴はなんといっても食感にあります。よく「ゼリーのよう」と言われますがまさに言いえて妙。食べてみないことには伝わりにくいのですが内皮はもちろんのこと果汁を包む一粒の膜さえも薄く柔らかでとろけるようです。この食感の良さを生かすにはナイフでカットして食べるのが必須です。少し手間がかかるかもしれませんが、スマイルカットまたはくし切りにしてお召し上がりください。

またこの柑橘は果皮も薄く繊細でしなびやすい傾向があります。大事に味わっていただきたいのですが、温州みかんよりも早めに召し上がっていただきたいところ。もし保存する場合は涼しい冷暗所または冷蔵庫の野菜室をおすすめします。

 

左から実習生のテエ君、宇都宮利治さん、後継者の宏生さん。

 

「もう少し冷え込んだら皮に紅がもっとくるんよ」とは収穫中の利治さんの弁。果皮は昼夜の寒暖の差が大きくなると色づきますが今年の明浜は暖かく果皮になかなか赤みがのらなかった様子。素人目にはおいしそうなオレンジ色ですがそこにはやはり生産者のこだわりがあります。

ただし甘味は十分。畑に香る甘い匂いは完熟の証です。この日は週末から降る雨に備えて収穫を行いました。愛媛果試28号は果皮が薄く成熟期に雨にあたるとへた周辺がひび割れてしまいます。そのため市場にでまわっているもののほとんどがハウス栽培で、無茶々園のように露地で栽培された愛媛果試28号は非常に珍しいのです。

 

「紅がさして、甘味ものって全部100点となるのは難しいもの。だから農業はおもしろいんよ。来年も楽しみよ。」と話す利治さん。来年の出来も気になりますが、まずは今年の味ですね。樹上で完熟を迎えた果試28号をお試しください。

 


商品の購入はこちらから。

愛媛果試28号

1kg   1,000円(税込)

3kg   2,900円(税込)

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