産物紹介

職人のこだわりが詰まったじゃこ天

2024.06.05

愛媛県南予地方の特産品「じゃこ天」。小魚を骨ごと、皮付きのまますり身にして油で揚げたもので一般的な「天ぷら」のように衣をつけて揚げるのではなく、小魚のすり身を平べったい小判型に成型しそのまま揚げます。ジャリジャリとした独特な舌触りが特徴で小魚のうま味が凝縮された豊かな風味と、カルシウム・DHA・ EPAが豊富です。

 

宇和海からの豊富な魚がとれる宇和島市や八幡浜市では昔からじゃこ天などの練り物産業が盛んでした。一説によると宇和島藩初代藩主、伊達秀宗が故郷を偲んで仙台から蒲鉾職人を連れてきたことから広まったとされています。

「じゃこ天」の由来は底引き網でとれたいろいろな魚(雑魚)でつくられていたため、「ざこ天」と名付けられた説や原料のほたるじゃこに由来している説があるそうです。

 

 

 

無茶々園のじゃこ天は明浜町のお隣、宇和町にある伊予蒲鉾さんでつくられています。八幡浜で水揚げされた新鮮なほたるじゃこ・グチ・ワキヤハタ・ひいらぎ・コチ・トラハゼなどをまぜあわせて作られます。冷凍の魚肉を使わず、化学調味料や添加物を使用していないのが特徴です。手押しじゃこ天を作るのは社長の三好一巨さん。もともとご実家も蒲鉾屋で体の80%ほどは練り物でつくられていると話すほど練り物に囲まれて育ったそう。

三好さんは競り落とした魚の鮮度や状態を見て製造毎に配合を変え、やわらかくかつ弾力があるものを追い求めます。そうしてできあがったすり身を手で型に押し込み、油の中へ。じゅわ~っと音を立てて揚げあがります。魚の目利き、調整、手押し成型は職人にしかできない技です。

 

近年原料となる魚の漁獲量の減少により値段の高騰や欲しい量が買えないなど厳しい状況が続いています。それでも安全安心でおいしいものを作り続けたいという三好さんの熱い思いがあります。ぜひこの熱々のじゃこ天を食べていただけたら幸いです。

 

★三好社長おすすめ!じゃこ天の食べ方★

じゃこ天の表面をフライパンやトースターであぶり、大根おろしを添え、醤油をたらして召し上がれ。

 

 

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