産物紹介

ひと味違う、川田温州

2020.12.15

「川田温州は同じみかんでも味わいが違う」

川田温州について尋ねると生産者はきまってこう表現します。

一口に温州みかんといっても様々な品種があり、10月にお届けする早採りみかんも温州みかんの一種。無茶々園では11月中は爽やかな酸味とフレッシュな香りの「宮川早生(みやがわわせ)」を12月からより甘味の強い「南柑(なんかん)20号」を中心に出荷し、年末に向けて登場するのがこの「川田温州(かわだうんしゅう)」です。

 

 

川田温州の魅力はなんといっても糖度が安定して高いことと酸味と甘味の調和によってうまれるコクにあります。たとえるならば宮川早生や南柑20号は時間の経過とともに酸味が抜けて「落ち着く」と表現しますが、川田温州は酸味と甘みがまじりあって味が深まっていく、というイメージです。柑橘に関わらず多くの果物において「甘さ」や「糖度」ばかりが注目されて酸味は敬遠されがちですが川田温州を食べると酸味があってこそ新しい温州みかんのうまみが引き出されることがわかります。

 

川田温州は他の品種ではなかなか糖度が上がらない日照不足の年でも味が安定する、高温にも強く温暖化のすすむ産地にとっては注目すべき品種・・・ではありますが全国的にみても栽培量は増えていません。理由は明確で川田温州の収穫量は一年ごとに増減が激しく、収入面を考えるとリスクが非常に高く栽培に踏み切ることができないからです。

 

今年は豊作の川田温州

 

この日お邪魔した宇都宮幸紀さんの畑では川田温州がたわわに実っていました。去年は少なかったし毎年(実が)ならないから作りにくいと言いつつ育て続ける理由もまた実に明確でした。

「やっぱり味のいいみかんが作りたいから」。

栽培技術の進歩により収穫量が安定する可能性はありますが、無茶々園ではまだ先のことになりそうです。「来年はないから、今年食べてもらいたいよね」と半分本気、半分冗談のように語る宇都宮幸紀さん。今年は2年に一度の豊作期。生産者がなかなか手なずけられないわがままな品種ですので、今回を逃すと再来年へ持ち越しとなりそうです。

 

 

川田温州は果皮が厚めですので手で皮がむきやすい品種です。他の温州みかんに比べてしなびにくいようにも感じますが、油断することなく風通しのよい涼しい場所で保存してお早めにお召し上がりくださいね。

待ちに待った川田温州。年末年始の楽しみにどうぞよろしくお願いいたします。

 


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川田温州

3kg   1,650円(税込)

7kg   3,400円(税込)

10kg 4,700円(税込)

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