塩レモンとは?
塩レモンは、北アフリカや中東の地域で古くから親しまれてきた伝統的な調味料です。暑くて食品の保存が難しい気候の中で、レモンの風味を長く楽しむために生まれたといわれています。塩に漬け込むことで保存性が高まり、さらに独特の風味が引き出されるのが特徴です。
もともとは保存の知恵から生まれた塩レモンですが、今ではその香りと旨味の奥深さが評価され、世界中のキッチンで幅広く活用されるようになりました。
塩レモンの作り方
作り方はとてもシンプルです。よく洗ったレモンをくし形に切り、切り込みに塩をしっかり詰めて密閉容器に入れます。漬け込み中はときどき容器を振って、塩が全体に行き渡るようにしましょう。2〜3週間ほど経つとレモンは柔らかくなり、塩と果汁がなじんで、香り豊かな調味料に仕上がります。
無茶々園の塩レモンはここが違う
無茶々園の塩レモンは、少しユニークな製法です。フードプロセッサーでレモンを丸ごとミンチにしてから、塩(全体の17%)とともに漬け込んでいます。果実感がしっかり残り、爽やかでコクのある風味に仕上がっているのが特長。そのまま料理に加えるのはもちろん、ペースト状なので使い勝手も抜群です。
塩レモンの代表的な使い方
塩レモンは、さまざまな料理に活用できる万能調味料です。ここでは代表的な使い方を3つご紹介します。
塩レモンを少量加えるだけで、料理に深みと爽やかなレモンの香りをプラスできます。特にモロッコ発祥の煮込み料理「タジン」や、鶏肉や魚のシチューなどにぴったり。皮ごと使えるのも魅力です。
ペースト状にした塩レモンは、サラダのドレッシングや肉・魚のマリネにおすすめです。レバノンやイスラエル、シリアなどの中東地域でも、調味料として広く使われています。塩味と酸味がバランスよく、素材の美味しさを引き立ててくれます。
意外かもしれませんが、塩レモンは飲み物にも活用できます。熱湯に塩レモンと蜂蜜を加え、ハーブを添えれば、風邪気味のときにもぴったりなホットドリンクに。冷水や炭酸水、お酒と合わせて、夏場の塩分補給にもおすすめです。
無茶々園、おすすめの使い方もチェック!
無茶々園に関わる人たちに塩レモンを実際に使ってもらい、人気のレシピやおすすめの活用法を集めました。簡単な一品から、ちょっと本格的な料理まで、さまざまなアイデアが詰まっています。ぜひお気に入りの使い方を見つけて、日々の食卓に塩レモンの魅力を取り入れてみてくださいね。
塩レモンサラダチキン
【材料】
鶏むね肉 2枚(600g)
塩レモン 大さじ5
酒 大さじ2
【作り方】
・鶏むね肉は全体にフォークで穴をあけ、ジッパー付き保存袋にいれる。
・塩レモンを加えて揉み冷蔵庫にひと晩おく。
・鶏肉は加熱調理の前に、30分〜1時間ほど常温に戻しておく。
・保存袋から鶏むね肉を取り出し、皮目を下にして塩レモンごと鍋に入れる。
・水を1Lほど注いで酒を加えて弱めの中火にかける。
・小さな泡がでてきたら弱火にし、5〜6分加熱する。
・全体がやや白っぽくなったら上下を返してさらに5〜6分加熱。再び上下を返したら火を止めて蓋をし、そのまま30分おく。
塩レモン唐揚げ
【材料】
鶏もも肉 2枚
〇片栗粉 大さじ3
〇小麦粉 大さじ3
〇塩レモン 大さじ2
〇こしょう 少々
〇卵 1個
【作り方】
1.ボウルに〇を全て入れ混ぜ合わせる。
2.1で切った鶏肉を入れてからめて揚げる
塩レモンの風味が効いた唐揚げになります。ご飯のおかずとしてよりも、酒のおとも向きです。
塩レモンのフレーバーオイル
【材料】
塩レモン お好みで
オリーブオイル お好みで
【作り方】
塩レモンとオリーブオイルを1:1.5~2くらいの比率で混ぜるだけ。このままサラダにかければ、ドレッシングに。むし鶏にかけるタレとしても、カルパッチョ的なものにも使えます。オリーブオイルをごま油に変えると中華風に。ワカメとあえてナムル風にするのもよいでしょう。
茹で卵に刻んだ玉ねぎ、マヨネーズ、フレーバーオイルとまぜれば、タルタルソース(のようなもの)になりますよ。
塩レモンで茹でる冷しゃぶ
【材料】
A水 4カップ
A塩レモン 大2
A酒 少々
豚肉ロースしゃぶしゃぶ用 200g
新玉ねぎ 1/2個
青ネギ 適量
Bソース
Bマヨネーズ 適量
B醤油 適量
【作り方】
・鍋にAをいれ沸騰させ、豚肉を茹でる。茹でたら冷ます。
・タマネギのスライスの水気を切ったものを豚肉にのせネギをのせる。
Bのソースをつけて召し上がれ。
塩レモンで茹でることで肉の臭みもなくなりレモンの香りが楽しめます。好みで鰹節をふりかけて、軽く醤油をかけて食べるのもさっぱりしていいです。
塩レモン水
【材料】
塩レモン 適量(好み)
炭酸水 適量
【作り方】
コップに好みの量の塩レモンを入れ炭酸水で割るだけ。夏の塩分補給におすすめです。糖分がないのであっさりといただけます。大人の方は麦焼酎、ジンなどを入れてもよいでしょう。はちみつを入れてお湯で割ればホッとする味になりますよ。
鶏と野菜の塩レモン煮
【材料】
・鶏手羽元・・・8本
・玉ねぎ・・・1個
・ジャガイモ・・・2個
・パクチー・・・少々→刻んでおく
・オリーブオイル・・・大さじ1
・塩コショウ・・・少々
・塩レモン・・・小さじ1
◯塩レモン・・・小さじ1︎
◯ターメリック(粉末)・・・小さじ1/2
◯すりおろしにんにく・・・小さじ1
◯すりおろししょうが・・・小さじ1
◯水・・・大さじ2
これら◯を全部混ぜておく→A
【作り方】
・玉ねぎ、ジャガイモはくし切りに切る。
・手羽元は水分を拭き取り、塩胡椒をし、オリーブオイルをかけておく
・ストウブ鍋やダッチオーブンなどの厚手の鍋に玉ねぎ半分を敷いて、
その上に鶏手羽元を並べ、さらにその上に残りの玉ねぎを重ねる。
・Aを回しかけて刻んだパクチーを散らす
・蓋をして弱火で20〜30分蒸し焼きにする。途中、出てきた汁をまわしかけると味が染みていきます。
・鶏肉に火が通ったらじゃがいもを入れて、塩レモン小さじ1を入れて蓋をし、さらに弱火でジャガイモに火が通るまで煮る。(ジャガイモの上に少しずつ塩レモンを置いて蓋をするのがよいでしょう)。
・ジャガイモに火が通れば完成。最後にパクチーで飾りつけをしましょう。
塩レモンの分量はお好みでOK。鶏もも肉でもいいですが、鶏手羽元の方が安いし、絵的に映える気がします(笑)。鍋は無水調理できるようなものがおすすめです。パクチーの代わりにセロリにしても美味しい。
しらすの塩レモンパスタ
【材料】 2人分
・しらす・・・好きなだけ
・水菜・・・1束
・パスタ2束
・鷹の爪・・・1つ
・にんにく・・・1片
・塩レモン・・・小さじ1
・オリーブオイル・・・大さじ2
・パクチー(なくてもいいです)
【作り方】
・大きい鍋に水2L、小さじ2を入れて沸かし、沸騰したら、パスタを入れて表示よりも1分ほど短く茹でる。
・フライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにく、鷹の爪を入れて、弱火にかける。
・にんにくの香りが出てきたら、塩レモンを入れて混ぜ、しらすを入れ、オイルを絡めて、
4cmほどに切った水菜(と細かく刻んだパクチー)を入れて炒める。
・パスタが茹で上がったら、フライパンに茹でたお湯を少し足しながら、絡める。
・盛り付けて、完成。
塩分が足りなかったら、塩レモンをさらに足してください。レモンが香る、爽やかなパスタになります。パクチーはなくても大丈夫。カラスミをかけても美味しい。ちりめんや鷹の爪はぜひ無茶々園のものを使いましょう(笑)。